家で集中するためにはどうするべきかという問題がある。 これまで当ブログでは集中するための時間的な使い方について述べてきたが、空間的な使い方についても述べていこうと思う。 ・空間の定義 まずどのような空間で集中すべきかという問題がある。外なのか、中なのか。どの程度の広さなのか。外は雨風の影響があるため、天気の良い日以外は使用しにくいという点がある。固定的な場所で集中するという意味ではあまり気が向く話ではない。室内は確定。空間の広さはどうだろうか。圧迫感を感じる方が良いという人もいれば、広い方が良いという人もいるだろう。広いメリットとしては音の反響が少ないことである。自分の行動や他人、もしくは他の空間から響いてくる音が絶対的に遠くなるので、物と物どおしの関係が広くなる。狭い場合は、自分一人で納得行くなら大丈夫だが、あくまで自分の作業スペースとしての十分さは損なわれない程度にすべきであろう。 ・机(勉強空間)の定義 机は窓の近くにあるべきである。あくまで調光温度調節は可能だとしても、リフレッシュがてら空を見られる位置にあることは重要だと考えられる。また机の側面が窓を向いているべきか、正面が向いているべきか、後方を向いているべきかという問題がある。後ろに窓がある場合は、太陽光が直接机に入ってくる。しかし逆光はないので顔を上げた時の辛さはないだろう。個人的には側面向きで、可動式テーブルを別にL字配置し、L字部は窓に向いているようにするのが良いと考えられる。またその部屋の入り口から机は離れていることが大事であろう(人の出入りを意識しないようにするため)。 ・机以外の存在の定義 空間と机の位置が確定したところでそこがどんな場所なのかをさらに絞っていく。まずそこには「自分しかいないのか」、それとも「自分以外にもいるのか」。他人がいる場合はその空間の生活音や気配などが共有されることになる。その共有は緊張感、監視感にもつながり集中力を得ることができる。だが、相手が確定してない場合(特にカフェ、自習室、コワーキングスペースなど不特定の人間が使用するところ)は、相手の立てる音や存在感などが不確定で難しい。外部の既存のスペースにお気に入りの場所を見つけられれば良いが、勤務先の変更や個人的な事情で場所が変わる場合それらは不確定で宜しくはない。あくまで自分が人生のどの段階であろうとも再現できるような集中スペースを構築することが大事だ。次に自分一人の部屋に机以外にどのようなものを置いておくかだが、少なくとも生活感のあるものは「視界に入ってはいけない」。ワンルームなど空間への広がりに制限がある場合、どうしても同じ空間に生活に必要なものが存在してしまう。しかしそれらが目に入らなければ同じである。机が壁向きなら左右どちらかに生活空間が映るはずだが、それらを目隠しなどで視界に入らないようにすることも重要であろう。机周辺の集中できるスペースを確定させ、そこを「外」扱いすることで、それ以外のスペースとの区別もできる。一つの空間の中を完全に仕切り、その中での行動は「外での行動と一致させる」ことができれば、良いスペースになるだろう。 ・勉強空間(机と椅子)の大きさと高さ 机の大きさは一人分のスペースが十分に確保されていることが大事だ。両手いっぱいを広げたくらいの広さが良いだろう。また奥行きは十分にあった方が良い。これも自分の手をのばしたくらい。さて自分の身長からまずは椅子の高さを決める。椅子は長時間座っていても疲れず、腰のサポートがあり、またリクライニングは浅い方がよい。背もたれの角度が90度もしくはそれよりやや少ないものであれば、後ろに倒れることがないため、緊張感が生まれる。さらに椅子が一番下になっているときに足が地面にしっかりとつくものがよい。椅子が決まれば目線と手の位置が決まるため、机の高さが決まる。机は高さ70cm程度のものが市販で多いが、日本人の平均身長的にはこれよりは小さい方を勧める。机の足の高さが調節できるものを選ぶとなおよい。机の色はどちらかといえば白系統よりも暗い方が気分を落ち着かせ、集中力が高まる。また机の引き出しなどは少ない方が良い。引き出しなどがあると、その空間に自分のプライベート性が生まれてしまうため、差別化を図れないからだ。 ・緊張感の生成 最大のキーは「監視されている」という感覚である。周りに人間はいないが、いないにも関わらず人間がいるという感覚を自分の手で作り出す。オンライン自習室、iPhoneのタイムラプスが一番効果的である。この緊張感の中で、勉強の量と使える時間、休憩時間を決めてやり、時間当たりの学習内容、学習密度を決めていく。こうすればあとは何も考えなくても学習は進んでいく。 以上長々と語っていきたが、個人によってこだわりや集中の要になっていつところは差があるため、とにかくトライアンドエラーを繰り返すことが大事だ。
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