大人になると時間の使い方に自由度が出てくる。もちろん生きるために労働しなければならないが、広い意味では今すぐ仕事を辞めることもできるし、思いつきで行動することも、全ては自分の責任の中で自由である。
人間は自由意思が効きすぎると、逆に困惑してして行動の効率が下がってしまうことが知られている。みんながやることの中で一番を目指したり、みんなが行う娯楽の中でちょうどよい自由度を楽しむことがストレスが低い。
ただし娯楽の内容は日々変化する。外側に娯楽を求めれば、エスカレートして必ず派手な内容になる。それをずるずると引きずって、年齢が高くなっても酒や派手なものに心引き寄せられると、短絡的な快楽におぼれてしまい、また自分の活力そのものは衰退していくためとても付いていくことは難しい。
スルメイカのようにじわじわとひろがる美味しさがある。すぐにはわからないけれど、時間をかけて味わっていればわかっていく面白さは、スルメイカのように、自分の力で噛みしめることで生まれるのだ。それは内的世界と格闘することであり、元々刺激的な情報をストレートに受け止めるのではなく、面白いかわからないものを自分の力で面白いものへと昇華する力なのだ。
大人になるほどにこの力がないと、派手でわかりやすいものに溺れて結局は、刺激が足りなくなってしまう。一つの物事に長時間向き合い理解するまで、もしくは理解する過程を楽しむ癖をつけていきたい。
これこそが人生が進むにつれて必要なパズルだ。